十勝清水コスモスファームさんの「ブラウンスイス牛」のステーキ

十勝清水コスモスファームさんの「ブラウンスイス牛」のステーキ

この度“ブラウンスイスコンビーフが売っている”との情報を、以前お世話になったスタッフさんからご連絡をいただきました。貴重な情報をありがとうございます〜!

ブラウンスイス牛とは、日本では頻繁には見ることのない乳用牛の品種。乳質がチーズを作るのに適しているので、好んで飼育している酪農家さんもいますが、酪農家さんにいるほとんどがホルスタイン🐄。稀に数頭混じっていることがあるくらいで、ましてやお肉として飼育しているところなんて極少数です。

道内肉牛飼育頭数:500,000頭
ブラウンスイス牛:1,200頭(0.24%) HPより

そんなブラウンスイス牛のコンビーフが売っているなんて、珍しい!ちょうど札幌駅にいく用事があったので大丸で開催されていた「いいものマルシェ」に立ち寄ってきました。 すると…コンビーフも売ってるけど、お肉が売ってる…!! 誘惑に負けてステーキを2枚購入してしまいました。笑

 

 

売り場は珍しいことに、ブラウンスイスのお肉ばかり。恥ずかしながら、コスモスファームさんをこれを機に知ったので調べてみました。

 

十勝清水コスモスファーム」さん

HPを開くとまず目に入るのは牛にも、人にも、あったかくというモットー。これを見ただけで、あ、好き…と感じる私。北海道十勝地方の清水町で、30年以上肉牛を育てているそうです。飼育自体はホルスタイン、黒毛和種、交雑種もしているみたいですが、自社販売はほとんどがブラウンスイス牛みたいですね。

畜産業は、家畜としての動物を育て、その命をいただく営みです。だからこそ私たちは、牛が健やかに暮らしているか、牛の一生が満足したものであったのか、心を配りながら仕事をしています。私たちは毎日、牛の命と向き合っています。 HPより

 

▶︎十勝清水コスモスファーム お取り寄せ・通販ショップ

 

ブラウンスイス牛を取り扱っている理由

もともとはホルスタイン牛専業の肥育農家さんだったコスモスファームさん。しかし、2011年に子牛市場の手違いでブラウンスイスが到着したそう。。当時の社長、安藤登美子さんはブラウンスイスの返却を考えるも、「返却=殺処分」を哀れに思い、牛を受け入れることにしたそうです。

そこからブラウンスイスを気に入った安藤社長。酪農家と交流する中で、ブラウンスイス牛のオス牛には経済的な価値がないため、ほとんどが生後すぐに殺処分されるという事実、そしてそのことで酪農家が心を痛めているという現実を知り、以後希望があれば全て買い取ることに決めました。

そうしてブラウンスイスは増頭し続けましたが、当時は経済価値がないとされていたため、JAも買い取ってくれずに現在の「自社販売」に至ったそうです。

 

経済的に合わないから殺処分

経済動物なので、利益があって初めて飼育するのは理解はできます。しかし、だからと言って生後すぐに殺処分になってしまうのは、あまりにも身勝手すぎる。私自身、ひよこのオスは生後すぐに殺処分だという事実は知っていましたが、これと同じことがブラウンスイスにも起こっていたなんて。きっとブラウンスイスだけではありません。ジャージー牛も同じ。私たちの知らないところでは、同じようなことが起こっているに違いありません。

今後、日本では「地場産チーズ」の生産が拡大される中、ブラウンスイス牛の飼養頭数が増えることが予想されますが、オスが生まれると「殺処分」の状況はまだまだ続くと思われます。
これからも大切な牛の命と向き合いながら、皆さんに喜ばれる形で世の中に命を還元し続けます。 HPより

 

終わりに

私はこうして食の背景を知ることで“いただきます”の本来の意味がわかるし、ただ「食べる」のではなく、より深く「味わう」ことができると思っています。そして、このことは最近の言葉で言う“エシカル消費”にも繋がるのです。

“エシカル”とは、直訳すると「論理的な」と言う意味です。つまり、社会で生活するうえで守るべき秩序を指します。“エシカル消費”とは、自分の欲求のみによる消費ではなく、消費することが世の中にどのような影響を与えるかを倫理的に考える消費のことです。

今回を例にとると、コスモスファームさんは女性が活躍できる職場で、殺処分されているブラウンスイス牛に新たな経済価値を与えています。私はそのお肉を消費することで、女性が活躍できる社会や経済動物であっても「いのち」を大切にする社会になって欲しいと考えています。もちろん、美味しいから消費するという理由もあります。

簡単に言うと、誰がどこでどのように作っているのかを知った上で消費しましょう!みたいなこと。なぜそれを消費したのか。ただ漠然と欲しかったからではなく、論理的な理由を求められる時代になっています。

 

SDGsという言葉をご存知でしょうか?

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

エシカル消費SDGsにも繋がります。コスモスファームさんのお肉を消費することで、5.ジェンダー平等を実現しよう、8.働きがいも経済成長も、12.つくる責任使う責任、の3つの目標を網羅する網羅することができます。

若干難しくなってきましたが、「買い物は投票」と言われるように、今後消費をする際はなぜ欲しいのか、この消費が世の中にどう影響を与えるのかを考えてから買うようにするといいですね!

▼YouTubeでもお話ししました。

あと、ふるさと納税でも食べられるんです!!おすすめ!!
▶︎ふるさとチョイス十勝清水

ちなみに、これが欲しくて追加で購入しました。w
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